社会的養護離脱後のホームレス経験に関する研究 : 子ども時代の貧困の観点から

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Other Title
  • A Study on Homeless Care Leavers : from the viewpoint of child poverty
  • コドモ ジダイ ノ ヒンコン ノ ジゾクセイ ニ カンスル ケンキュウ : シャカイテキ ヨウゴ カツ ホームレス セイカツ ケイケンシャ ノ セイカツシ オ トオシテ

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本論文は、子ども時代の貧困の持続性について考察する。具体的には、子ども時代に児童養護施設などの社会的養護を経験し、なおかつ施設退所後にホームレス生活を経験した11名を対象にインタビュー調査を行い、子ども時代からホームレス生活に至るまでの生活史を分析した。その結果、第1に、ほとんどのケースにおいて社会的養護からの離脱後には施設や家族との関わりはなく、勤務先の寮などで生活している。保護者も頼ることができず「帰る場所がない」居住環境にあるため離職がホームレス経験に直結している。第2に、子ども時代から大人になりホームレス生活に至るまで社会的養護の事由となる家族基盤の脆さは一貫してある。すなわち、子ども時代は社会的養護というシステムに包摂されるが、社会的養護が発生する問題自体は、子ども時代を経て大人になった時点においても解決されず、施設での生活や高校卒業等の教育歴を獲得することによっても生活の立て直しが容易ではないことが示唆された。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1050001337544494848
  • NII Article ID
    120006839217
  • NII Book ID
    AA11807171
  • ISSN
    13480308
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1124/00001142/
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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