子どもにおける居場所、情動知能及び学校適応

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タイトル別名
  • コドモ ニ オケル イバショ 、 ジョウドウ チノウ オヨビ ガッコウ テキオウ
  • Ibasho, Emotional Intelligence and Adaptation to School in Children

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抄録

本研究では、児童期における空間的居場所( "好きな場所" )、心理的居場所( "安心できる人" )、情動知能の発達的変化及び学校適応との関係を検討した。小学1~6年生に対する集団調査の結果、好きな場所としては、男子は運動場、女子は自分の教室を選択する者が多く、学校における環境デザインにおける空間的居場所の視点の重要性が指摘された。安心できる人として母親を選択する者が多く、学年が上がるにつれて友人を選択する者も増えてきた。また、新たに作成した児童版情動知能尺度は1因子構造で内的整合性(α=.91)があり、学校適応得点との間に実質的な相関もあり、信頼性と妥当性とともに、児童期における情動知能と適応との関連性が明確に示された。さらに、心理的居場所と学校適応との関係では、 "自分" を選択する者は、それ以外の者よりも学校適応が低く、児童期における心理的居場所の重要性が示唆された。

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