大学生におけるアレルギー性疾患の発症と医薬品およびサプリメントの関与についての調査

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タイトル別名
  • ダイガクセイ ニ オケル アレルギーセイ シッカン ノ ハッショウ ト イヤクヒン オヨビ サプリメント ノ カンヨ ニ ツイテ ノ チョウサ
  • Allergic diseases and the use of anti-allergic drugs and supplements among university students

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抄録

近年,花粉症患者が若年者で増加している.そこで,大学生706 人を対象に,アレルギー性疾患の発症状況と環境要因,さらに医薬品,サプリメントおよび食品の効果について解析した.本研究での有症率は,アレルギー性鼻炎40.7%,アトピー性皮膚炎13.0%,喘息7.9% で,過半数がアレルギー性疾患を持っていた.喘息とアトピー性皮膚炎では,半数以上が他のアレルギー性疾患を併発していた.アレルギー性鼻炎と喘息の初発時期は,女性の方が中学生以後の発症が多かった.アレルギー性疾患の発症に遺伝的要因が大きく関与しており,兄弟・姉妹がアレルギー性疾患有症者である場合,アレルギー性疾患を複数発症するリスクが高かった.アレルギー性疾患有症者は自宅でのペット飼育割合が低く,特に猫の飼育割合が低く,一方でアレルゲンでは動物の中で猫が多かった.アレルギー性疾患は,医薬品,サプリメントおよび食品での寛解は難しく,遺伝的要因は変えられないため,環境要因による影響を避けることが必須であり,幼児期までのアレルギー性疾患の発症予防を推進することが重要である.

source:http://ci.nii.ac.jp/naid/110010049027

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