日本人の死亡原因疾患としての呼吸器疾患・特に肺炎の最近100年の病態の変貌

この論文をさがす

説明

type:Article

戦前・戦中を通じて、我が国における国民の死亡原因はそのほとんどが感染症、特に呼吸器感染症即ち肺炎と肺結核であった。それが戦後、ペニシリンに始まる一連の抗生剤の開発・進展と国民一般の生活水準の向上によって、感染症による死亡者数は激減し、代って癌・心疾患・脳血管障害が主たる死亡原因疾患になった。しかし肺炎による死亡者数は激減したとはいえ、国民全般の長寿化に伴い、依然として高い水準にある。そこでその、我が国における肺炎の臨床像変遷の概要を、病原体とその対策の観点から、年代順に記述した。(1)肺炎球菌、(2)インフルエンザ・ウイルス、(3)マイコプラズマ、(4)レジオネラ菌、(5)クラミディア、(6)インフルエンザ菌とモラクセラ菌、(7)黄色ブドウ球菌と緑膿菌、そして、これからの問題として誤嚥性肺炎と肺炎球菌ワクチンについて論じた。(著者抄録)

identifier:洛和会病院医学雑誌(1341-1845)25巻 Page14-17(2014.08)

identifier:1341-1845

identifier:http://kintore.hosplib.info/dspace/handle/11665/370

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ