湖沼など閉鎖性水域における難分解性有機物増加の原因解明に関する研究 Ⅱ.植物プランクトンMicrocystis aeruginosa由来の溶存有機物質の特性評価

抄録

type:Article

植物プランクトンの一次生産物及びその分解生成物の特性を明らかにするためにアオコの原因であるミクロキスティス(Microcystis aeruginosa)を培養し、培養及び生分解過程における藻類由来有機物の特性評価を行った。蛍光検出-ゲルクロマトグラフ法により、琵琶湖水の溶存有機物質測定で検出される3つのピークの内、分子量の小さい2つのピークが検出された。3-DEEM法ではミクロキスティスの培養時に、Ex/Em値が320/430nm、250/440nmの2つのフルボ酸様蛍光ピークと280/360nmのタンパク質様蛍光ピークが検出され、藻類由来のフルボ酸様物質は土壌起源のフルボ酸と同じ蛍光特性をもつが主に親水性であり、タンパク質様蛍光物質はフルボ酸様物質よりも高分子量で疎水性であることを明らかにした。

identifier:京都工芸繊維大学環境科学センター報「環境」第22号 2010-04 pp.43-54

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  • CRID
    1050001337582547968
  • NII論文ID
    120002126580
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10212/2009
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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