長野県の介護老人福祉施設の終末期ケア体制の特徴--看取りへの対応に焦点をあてて

書誌事項

タイトル別名
  • End-of-life care system at nursing homes in Nagano prefecture with special reference to care provision for dying residents
  • ナガノケン ノ カイゴ ロウジン フクシ シセツ ノ シュウマツキ ケア タイセイ ノ トクチョウ ミトリ エ ノ タイオウ ニ ショウテン オ アテテ

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抄録

40017236976

長野県の介護老人福祉施設(以下,特養と記す)の終末期ケア体制の特徴を明らかにするため,終末期ケアや看取りへの取組み,入所者の死亡場所(施設内,病院,自宅),認知症高齢者の看取りへの対応に関する困難の種類について県外特養と比較した. 2008年8月~9月,国内5,249特養を対象として質問紙調査を実 施し, 1,137 (21.5%)施設からの回答を分析した結果,以下のことが明らかになった. 1.長野県内特養は特養内死亡の割合が高く(県内71.4%,県外43.5%),病院死亡の割合が低かった(県内28.4%,  県外56.3%). 2.長野県内特養は終末期ケアに取り組んでいる割合が高く(県内93.5%,県外70.8%),「希望があれば施設で看取る」という方針をもつ割合も高かった(県内95.7%,県外78.6%). 3.長野県内特養は,認知症高齢者の急変時に医師と連絡・協力体制がとれている. 4.長野県内特養は,認知症高齢者の急変時に看護師の夜間の呼び出し(オンコール)体制が整っており,介護職員への対応が整備されてきている.

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