チーム医療における意思決定モデルーインフォームド・コンセントからコンフリクト・レゾリューションへ-

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タイトル別名
  • Decision-making models for multidisciplinary health care teams:from informed concent to conflict resolution
  • チーム イリョウ ニ オケル イシ ケッテイ モデル : インフォームド ・ コンセント カラ コンフリクト ・ レゾリューション エ

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説明

インフォームド・コンセントは患者の自律性と権利を尊重するために導入された.しかし意思決定が根本的に困難である場合,即ち,チーム医療において職種間で合意形成ができない場合(Problem A)および,意思決定の中心である患者が優柔不断で決断できない場合(Problem B),どうすればよいのであろうか.日本および諸外国の看護倫理教育における主流の意思決定モデルとして,フライとジョンストンの4ステップ モデルとトンプソン夫妻の10ステップモデルがあるが,前者は看護師の意思決定の理論で, A, Bともに結論を出せない.後者はチーム医療を想定しているが,合意形成の方法論を欠いている.本論では,それら二つの欠点を克服するものとして,ムーアの紛争調停モデルを提案する.これは,当事者達の根本的なニーズ(interest) に焦点をあて,解決を図る“Interest-based Approach”を採用している.本論では上記A・Bの問題を克服できるかを基準に,このモデルの優位性を証明する.

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