ラファエロの「アテネの学堂」について : ヒポクラテスは西洋哲学史で, どのように評価されていたか?
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私はラファエロの「アテネの学堂」には, 医師ヒポクラテスが描かれていると推測した。ラファエロは「アテネの学堂」の最上段には神の世界を, 上, 下段に人間の世界として, 左には知の世界を, 右には術の世界を描いた。そして, ギリシア哲学者中, 「神に等しい者」に適う人物を, 上段の人物中に描いた。特に, プラトンとアリストテレスを高く評価し, 中央の王道に二人を配置し, 彼等の頭上には神への道が開かれていた, と表現したのではなかろうか?なお, ラファエロはヒポクラテスを, 技術の守護神アテネの下の上段右に「神に等しい者」として置き, その下段右隅には, 人間である術者, 画家ラファエロ自分自身を署名者として置いて, 「アテネの学堂」を完成させた, と解釈出来ないか?
収録刊行物
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- 埼玉医科大学進学課程紀要
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埼玉医科大学進学課程紀要 7 77-84, 1998-03-31
埼玉医科大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001337605190656
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- NII論文ID
- 110000412854
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- NII書誌ID
- AN00095070
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles