作家と風土 : 『あつかましい人たち』をめぐって

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タイトル別名
  • Les Impudents : Marguerite Duras au Pays de Duras

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抄録

デュラスにとっての故郷はインドシナなのだろうか, それともフランスなのだろうか。サイゴン近郊のジア・ディンに生まれたデュラスにとって, インドシナは生まれ故郷であり, 17歳の時にフランスに戻るまで生活したこの土地を背景に, デュラスの作品の多くが生まれた。父親の死後, デュラスは母親や兄たちと一緒に父親の故郷で2年間を過ごした。パルダイヤンにある父親の家と広大な土地での生活はデュラスの心に深く刻み込まれ, この土地の風景は少女に強い印象を残し, 心の奥底に記憶された。パルダイヤンでの生活は短期間ではあったが, デュラスは処女作『あつかましい人たち』の舞台としてこの土地を選んだ。何故, デュラスは処女作の舞台をインドシナではなく父親の故郷に設定したのか。デュラスにとって, パルダイヤンという土地はどのような意味を持っているのか。パルダイヤンとその土地を舞台とした作品『あつかましい人たち』をとおして考える。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001337606630016
  • NII論文ID
    110000473124
  • NII書誌ID
    AN10179111
  • ISSN
    09186050
  • Web Site
    https://kgwu.repo.nii.ac.jp/records/400
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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