新しい労働の人間化(ネオQWL)運動としての「ディーセントワークの理念」の歴史的位置と意味

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  • Historical significance of "Decent Work" as one of the movements of the New Quality of Working Life
  • アタラシイ ロウドウ ノ ニンゲンカ ネオ QWL ウンドウ ト シテ ノ ディーセントワーク ノ リネン ノ レキシテキ イチ ト イミ
  • Historical significance of "Decent Work" as one of the movements of the New Quality of Working Life

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抄録

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1970年代に労働の人間化(QWL)運動が抬頭したが、21世紀に入るとディーセントワークの理\n念が胎動してきた。前者は分業(労働の細分化)と機械化を旨とする近代工業化の過程で失われてきた「労働の意味と全体像」を労働者自身の手に取り戻そうとする運動であったが、後者は新たな分業(正規労働者と非正規労働者)と機械化(IT化)の中で喪失しつつあるもの(雇用格差ないし不安定雇用とメンタルヘルスの破壊)を労働者自身の手で回復ないし解消しようという理念(ILOが1999年に提起された理念)であった。本稿では、この両者を比較しつつ、ディーセントワークを「新しい労働の人間化(ネオQWL)運動」として位置づけ、その歴史的意味を検討すると共に、わが国の実情に照らしてディーセントワークの特質を浮き彫りにする。

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