子どもの虐待死予防における乳幼児健診の意義と役割--未受診者の調査から

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  • The significance and the role of child medical examination (CME) in prevention of child abuse: from the survey of CME unscreened cases
  • コドモ ノ ギャクタイシ ヨボウ ニ オケル ニュウヨウジ ケンシン ノ イギ ト ヤクワリ ミジュシンシャ ノ チョウサ カラ

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抄録

日本の乳幼児健診は、従来、児童福祉・母子保健事業の一環として、母子の健康を守り、子どもの疾病や障害の早期把握に貢献してきた。しかし、子ども虐待・虐待死の増加と共にその予防のため、虐待リスクの高い母子を把握する機会として新たな意義と役割が求められるようになった。一方、検診未受診者は乳幼児期における健康の確かめや予防接種など医療を受ける機会を逸している。それは子どもの成長・発達を保障する機会、ライフチャンスの相対的剥奪でもある。本稿では、先行研究と2つの調査を通して子どもの虐待死予防における乳幼児健診の新たな意義とその役割について考察する。子どもの生活を家族経由ではなく、直接、保障することの重要性を問う。

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