[原著]乳癌特殊型の subtypes -均一性と多様性-

書誌事項

タイトル別名
  • [Original Articles]Subtypes of the Special Histological Types of Breast Cancer, their Peculiar Subtypes and Diversity

この論文をさがす

抄録

pdf

特殊型乳癌は組織像も多彩でそれぞれの生物学的特性を有していると考えられる。2011年の St Gallen 会議では intrinsic subtypesによる治療方針が示されたが、特殊型は‘Special histologic subtypes’として浸潤性乳管癌とは別に分類されている。特殊型245例を対象に、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER-2の発現性から subtypes を分類した。粘液癌、浸潤性小葉癌、管状癌、分泌癌、浸潤性微小乳頭癌は多くが‘Luminal A’であり、髄様癌、扁平上皮癌、紡錘細胞癌、骨・軟骨化生を伴う癌、基質産生癌は‘Triple negative’が多かった。アポクリン癌は、一定の subtypes を示さず多様性を示した。特殊型でも‘HER2 positive’を示すことがあった。特殊型ではそれぞれの組織型に特有の subtypes を示すことが多かったが、一定の subtypes を示さないこともあり、治療方針決定に intrinsic subtypes 分類が必要であると考えられた。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ