不完全菌Fusidium sp. BX-1による油脂類の利用性

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  • フカンゼンキン Fusidium sp.BX-1 ニヨル ユシルイ ノ リヨウ
  • フカンゼン キン FUSIDIUM SP BX-1 ニヨル ユシルイ ノ リヨウセイ

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抄録

type:P(論文)

不完全菌Fusidium sp. BX-1の油脂類の利用性とリパーゼ生産性に関して検討した。BX-1株は広い範囲の油脂類を利用することができ,本菌のオリーブ油の利用性について酵母類や糸状性菌類と比較したところ,本菌の利用性は,酵母より糸状菌に近いことが明らかになった。BX-1株は,オレイン酸を炭素源として培養した場合には直ちに旺盛な生育を示したが,オリーブ油を炭素源として培養した場合には,生育の立ち上がらない誘導期があったのち,オレイン酸培地におけるより早い速度で増殖を始めた。このオリーブ油培地において,BX-1株はリパーゼを細胞外に生産したが,その生産量(約3U/ml)は,既知のリパーゼ生産菌と比較してかなり低いものであった。本研究を遂行するにあたり,実験に協力下さった千葉大学藤井一太氏にお礼申し上げます。また,実験協力やご助言を下さった千葉大学藤井貴明教授,篠山浩文助教授に深謝いたします。

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