香川県小豆島の壮齢ウバメガシ林の物質生産

書誌事項

タイトル別名
  • カガワケン ショウドシマ ノ ソウレイ ウバメガシリン ノ ブッシツ セイサン
  • Dry-matter production of a middle-aged Quercus phillyraeoides stand at Shodoshima Island, Kagawa Prefecture

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抄録

香川県小豆島の50年生ウバメガシ低木林の物質生産量について調査した。試料木6本を伐倒し,層別刈取りを行った。林分の現存量や重量成長量は相対成長関係式を用いて推定した。地上部現存量(幹枝239t/ha,葉10.7t/ha)は樹高(9.5m)が低いために多くはなかった。しかし林分が占有する空間当たりの地上部現存量密度(2.6kg/m3)は大きかった。積上げ法で推定した純生産量は33.6t/ha/yrであり,照葉樹林の中で最大クラスに入った。葉の垂直分布は広葉草本型で,上部2m層に葉現存量の85%が集中分布していた。典型的な単層林型のウバメガシ林が高い純生産量をもつことは,炭素貯留の側面からも注目される。

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