若いクサギ植栽群落の乾物生産(農学)

書誌事項

タイトル別名
  • Dry-matter production in a young Clerodendrum trichotomum plantation(AGRICULTURE)

この論文をさがす

抄録

陽性落葉低木の物質生産の特徴を明らかにするため,植栽4年目で樹齢7~10(平均8.9)年生のクサギ群落を材料として乾物生産を調査した。本群落は旺盛な樹高成長(平均80cm/yr)を示し,葉量や純生産量がピークの生育ステージにある群落だと思われた。しかし花序が頂生するため,葉現存量(概数で247.7g/m^2)は少なかった。少ない葉量と落葉性が原因で,地上部純生産量(738.99/m^2/yr)は同程度に若いほかの群落に比べて約半分であった。12月の地上部現存量密度は0.38kg/m^3,夏季の葉量を加えた最大見積りでも0.45kg/m^3しかなかった。この小さい現存量密度は,遷移初期段階に出現するクサギ低木群落の特徴だと考えられた。

論文

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ