蔬菜水耕栽培の実用化に関する研究 IV : 培養液濃度がトマトの生育, 収量におよぼす影響(農学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • 培養液濃度がトマトの生育,収量におよぼす影響
  • バイヨウエキ ノウド ガ トマト ノ セイイク , シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ
  • Studies on production of vegetable crops in water culture IV : Effect of nutrient concentration on growth and yield of tomatoes (Agriculture)

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抄録

水耕培養液の濃度, 組成を一定に保って, 液濃度の差異がトマトの生育, 収量におよぼす影響を調べた。供試した濃度はNO_3・P・K・Ca・Mgを16・4・8・8・4me/ℓ含む培養液の25,50,100,200%の4段階である。トマトの生育には, 老化が進んで生体重の劣った200%区を除いて培養液濃度の影響は大きく認められなかった。果実収量は低濃度区ほど高かった。尻腐果は高濃度になるほど, また植物体のCa/N率が低くなるほど増加し, 特に200%区で多かった。果実の乾物含有率, 糖含有率は高濃度区ほど高かった。25%区では無機成分含有率が他の濃度区と著るしく異なるパターンを示した。電気伝導度の測定により一定の範囲内で液濃度の変動を許した濃度変動区で栽培した結果を濃度一定区の結果と比較すると, 前者ではP不足などの理由により植物体の生育は劣ったが果実収量, 品質に不利な点は認められなかった。

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