ヒノキ天然更新の基礎試験 I : 稚樹の発生および消失(林学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • ヒノキ天然更新の基礎試験-1-稚樹の発生および消失
  • ヒノキ テンネン コウシン ノ キソ シケン 1 チジュ ノ ハッセイ オヨビ
  • Basic studies on the natural regeneration of HINOKI (Chamaecyparis obtusa ENDL.) I : Germination and mortality of natural seedlings (Forestry)

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抄録

ヒノキの稚樹発生ならびに消失の基礎試験を学内の苗畑と八瀬の林内試験地で行った。1. ヒノキの稚樹は平均気温が15℃ほどになると発生しはじめる。試験地では4月の中・下旬であった。そして7月ころには大部分の発生を終る。2. 温度と土壌水分がヒノキのタネの発芽に十分であれば, 相対照度30%くらいが発芽に最も適し, 100%では抑制され, 5%以下では困難なようである。3. 稚樹の消失時期は7∿8月ころが多く, 消失原因は林内環境で差がある。八瀬試験地のようにA_0層が少なく, A層が浅いところでは雨による倒伏, 埋没, 流失の害が多くなる。A_0層の厚い林地では雨による被害より虫害や乾燥害の多くなることが予想される。越冬稚苗の寒さの害は比較的少ないようである。4. ヒノキのタネの発芽環境と生育環境は異なるので, さらにこの研究が必要である。

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被引用文献 (1)*注記

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