積層材の含水率変化によって生じる内部応力の解析(林学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • 積層材の含水率変化によって生じる内部応力の解析
  • セキソウザイ ノ ガンスイリツ ヘンカ ニ ヨッテ ショウジル ナイブ オウリ
  • Analysis of internal stress in laminated wood resulting from moisture content change (Forestry)

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説明

ミズナラの板目と柾目のラミナよりなる2プライ積層材について, ラミナの膨潤収縮差による内部応力が有限要素法によって解析された。正方形断面の積層材を構成する2枚のラミナの形状は, 長方形または二等辺直角三角形のいずれかとした。含水率5%増加後の応力が弾性的に計算された。長方形のラミナでは, 板目側では接着層近辺で接着層に平行な約45kg/(cm)^2の圧縮の, 柾目側では約50kg/(cm)^2の引張の応力を生じた。接着層に近い端面では, 板目側に約50kg/(cm)^2の接着層に直角な引張の, 柾目側では約40kg/(cm)^2の圧縮の応力を生じた。約20kg/(cm)^2の最高せん断応力が端面より少し内側で生じた。三角形ラミナでは, 接着層近辺の接着層に平行な応力は長方形ラミナの場合と同様であるが, 端面での接着層に直角の応力は最高でも10kg/(cm)^2程度で, 最高せん断応力も端面よりかなり内側で約10kg/(cm)^2を生じたに過ぎなかった。

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