クロレラからの血圧降下作用糖蛋白質の検索(農芸化学部門)

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タイトル別名
  • クロレラからの血圧降下作用糖蛋白質の検索
  • クロレラ カラ ノ ケツアツ コウカ サヨウ トウ タンパクシツ ノ ケンサク
  • Detection of antihypertensive glycoprotein from chlorella (Agricultural Chemistry)

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抄録

クロレラから, 血圧降下作用物質が部分精製された。生クロレラの細胞壁破砕物を冷アセトンにて脱脂脱色後, 冷水抽出物が得られた。冷水抽出物の80%エタノール不溶性画分に降圧作用が認められた。80%エタノール不溶性画分のBio-Gel P-60ゲルロ過, DEAE-セルロースクロマトグラフィーにより, ほぼ均一な降圧画分D-IIが得られた。画分D-IIの分子量は, 約80,000と推定された。画分D-IIを, 13週令の血圧180∿190mmHgのSHRに0.5mg/100g体重の割合で腹腔内投与すると, 1時間後に140∿160mmHgという血圧になり, 強い降圧効果が認められた。画分D-IIは, ガラクトース, マンノース, グルコサミンを含む糖蛋白質で, アスパラギン酸, グルタミン酸, アラニン, プロリンの含量が高く, 塩基性アミノ酸が少なかった。

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