穀類蛋白質のゲル・クロマトグラフィー(B. 生活科学)

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タイトル別名
  • 穀類蛋白質のゲル・クロマトグラフィー
  • コクルイ タンパクシツ ノ ゲル クロマトグラフィー
  • The Gel-Chromatography of Cereal Proteins (B. LIVING SCIENCE)

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抄録

あわ及びきびの蛋白質が連続的に, 水, 1M NaCl, 70%エタノール, 0.1N酢酸, 0.05N NaOHで抽出された。抽出液より得られた各画分について, それらのアミノ酸組成とゲル・クロマトグラフィーにおける溶出パターンが分析された。アミノ酸分析から, あわ, きびの各抽出蛋白質共, 高いグルタミン酸含量及び低いリジン含量を有することが認められた。さらに, あわときびの対応するそれぞれの画分は類似したアミノ酸組成を有し, 特にアルコール可溶性画分はほとんど同一の蛋白質分子量分布を示すパターンを与えた。以上の結果から, あわ, きびにおける可溶性蛋白質は, それぞれその化学組成に類似点があり, 特にそれが著しいアルコール可溶性蛋白質は, ほとんど同種のポリペプチドより構成されているものと結論できる。

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