The Politics of Marine Conservation ─ The Case of Marine Protected Area in Costa Rica ─

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  • 海洋保全をめぐるポリティクス ─コスタリカにおける海洋保護区を事例に─
  • 海洋保全をめぐるポリティクス : コスタリカにおける海洋保護区を事例に
  • カイヨウ ホゼン オ メグル ポリティクス : コスタリカ ニ オケル カイヨウ ホゴク オ ジレイ ニ

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Abstract

コスタリカでは、近年、海洋保護区の面積が拡大している。海域の保全の観点から、保護面積の拡大は重要であるが、一方で、禁漁区域が増えることで漁業従事者への影響が懸念されている。しかも、本事例で報告するように、漁業関係者との合意形成を行わないままに禁漁区の拡大が決定される例もある。本稿では、海の管理を巡って利用よりも「環境保護」が力を持ってしまう構造を、海洋保全の意思決定システムの分析と、漁業従事者の資源利用実態の分析を通じて明らかにする。結論として、①住民参加を基本とする陸域の保全戦略とは異なり、海域ではトップダウンの意思決定システムを有していること、②コスタリカの漁業は、人の入れ替わりを繰り返す流動性の高さを有しており、漁業者が連帯して抵抗する素地が薄いことを示す。

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