【査読論文】利き足と非利き足の運動イメージ生成に関する脳活動の相違に関して-被験者自身と第三者の右足趾及び左足趾の一人称イメージを用いたf-MRI研究-

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison Between Dominant Leg and Non-Dominant Leg Cortical Activation during Motor Imagery Using First-Person Perspective Imagery: An f-MRI Study
  • 利き足と非利き足の運動イメージ生成に関する脳活動の相違に関して : 被験者自身と第三者の右足趾及び左足趾の一人称イメージを用いたf-MRI研究
  • キキアシ ト ヒキキアシ ノ ウンドウ イメージ セイセイ ニ カンスル ノウ カツドウ ノ ソウイ ニ カンシテ : ヒケンシャ ジシン ト ダイサンシャ ノ ミギアシシオヨビ ヒダリアシシ ノ イチニンショウ イメージ オ モチイタ f-MRI ケンキュウ

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説明

運動イメージ課題をリハビリテーションに効果的に応用するために,一人称イメージを用いて利き足と非利き足の運動イメージ想起の違いに着目し,機能的磁気共鳴画像法(以下f-MRI)を用いて脳活動部位の比較を行った.対象は,全例右利き足で,右下肢(利き足)課題群20 名,左下肢(非利き足)課題群17 名である.結果,右下肢課題群は,左下肢課題群と比較し,第三者の動く足趾映像を見ながら運動実行課題を行った場合においても被験者自身の動く足趾映像を見ながら運動実行課題を行った場合においても,左右のBA40(SMG: supramarginal gyrus, 縁上回)と右BA10(前頭極)及び左BA21(MTG:Middle temporal gyrus, 中側頭回)の活動が増加することが示唆された.しかし,左下肢課題群は,右下肢課題群と比較して,有意に賦活する部分がなかった.この結果から,一人称イメージを用いた場合,自己の映像と他者の映像に関わらず,利き下肢運動時には脳半球を両側性に左右SMG・右BA10・左BA21 が,運動イメージ作成に関与するが,非利き下肢は運動イメージ作成が困難である可能性が示唆された.非利き足のリハビリテーションには,模倣運動のみならず,他の刺激を併用する必要性があると考える.

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