「名詞ある」について ─「名詞がある」「名詞のある」との比較─
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説明
本稿では,名詞を修飾する「名詞ある」を中心に,その文法的特徴を探った。\nその結果,見かけ上は「名詞+動詞」でありながら一語として,連体詞あるいは\n形容詞と類似した機能を示すことがわかった(表1)。さらに,「名詞がある」「名\n詞のある」との違いについて考察し,「名詞ある」が最も形容詞性が強いこと(表\n2),文体的に「見出し」に適した特徴を持つことがわかった。最後に,「ある」\nの前接する名詞の種類と「φ/が/の」のパターンを確認し,「名詞ある」の「名\n詞」が抽象的な名詞であり,また「が」「の」の単なる省略を超えた,日本語全\n体において存在感のある表現であることがわかった。
収録刊行物
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- 日本語日本文学
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日本語日本文学 (25), 41-58, 2015-03-20
創価大学日本語日本文学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001337728354816
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- NII論文ID
- 120005820082
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- NII書誌ID
- AN10387152
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- HANDLE
- 10911/4644
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- ISSN
- 09171762
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles
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