Bibliographic Information
- Other Title
-
- 株主優待と投資判断 : 日米比較実験
Search this article
Abstract
日本の株式市場では株主優待(自社製品の提供や割引、株主特典など、モノやサービスによる株主還元)を行う企業が多いものの、欧米では同様の非現金による株主還元はあまり一般的ではない。本研究での仮想投資実験においては、日米ともに株主優待が投資判断の際重要な役割を果たすことが明らかになった。但し、株主優待への選好度は日本の方が高く、各市場や投資家の文化的背景なども影響を及ぼす可能性があることが示唆された。また、換金性の高いギフトカードの優待と、モノやサービスと言った優待では、投資判断に与える影響に大きな差異は観察されなかった。このことは投資家が必ずしも現金、または現金に近いもののみを株式リターンの一部として認識しているわけではなく、モノやサービスといった株主優待ならではのリターンも現金と同様に評価している可能性も示唆する。
Journal
-
- 創価経済論集
-
創価経済論集 46 (1・2・3・4), 79-87, 2017-03-31
創価大学経済学会
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001337730868864
-
- NII Article ID
- 120006312846
-
- NII Book ID
- AN00133883
-
- HANDLE
- 10911/00039042
-
- ISSN
- 03883027
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- departmental bulletin paper
-
- Data Source
-
- IRDB
- CiNii Articles