自然談話における副詞の応答用法 ─「もちろん」「たしかに」「なるほど」を例に─
書誌事項
- タイトル別名
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- Response Sequence Patterns with mochiron, tashikani, and naruhodo in Everyday Convesation : An Analysis Based on Nagoya University Conversation Corpus
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説明
副詞の「もちろん」「たしかに」「なるほど」が,会話のターンの冒頭で,前発話に対する何らかの「反応」を表す場合の用法を「応答用法」と規定し,自然談話で使用された3語の用例を対象に,観察・分析を行った。先行する発話の文類型(発話意図)との連鎖関係に基づきそれぞれの例を分類し,応答表現としての3 語の特性を分析した。「もちろん」は,先行発話に「平叙文」,「疑問文」,「確認要求文」が使用可能であるのに対し,「たしかに」「なるほど」に先行する発話は,「平叙文」か「確認要求文」に限られることを指摘した。「もちろん」は,1)命題内容の肯定・承認,および,2)依頼・許可要求に対する承諾,という異なるタイプの応答に使用可能であるのに対し,「たしかに」「なるほど」は,1)のタイプの応答に,使用が限定されていることを明らかにした。
収録刊行物
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- 日本語日本文学
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日本語日本文学 (28), 1-26, 2018-03-18
創価大学日本語日本文学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001337730976128
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- NII論文ID
- 120006312905
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- NII書誌ID
- AN10387152
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- HANDLE
- 10911/00039587
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- ISSN
- 09171762
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles