初年次看護学生が日常生活援助を受けた当事者の語りから得た看護観

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  • Nursing Perspectives First-Year Students Learned Through the Narrative by the Daily Life Care

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本研究は、初年次看護学生が日常生活援助を受けた当事者の語りから得た看護観を明らかにすることを目的とした。対象は、看護大学1年生67 名であり、日常生活援助を受けた当事者の語りを聴く授業の課題レポートを質的帰納的に分析した。その結果、学生は患者をかけがえのない存在と捉え、【大切な存在として患者に向き合う】こと、患者・家族の思いや状況を理解しケアを考えていく【患者・家族の立場に立つ】ことの重要性を感じていた。また、患者を思う心、回復を願う心で関わり、その【心を届ける】ことや、患者に忙しさを感じさせず【看護師にとっていい患者にさせない】こと、さらに、責任を持って【患者の安全を守る】ことが重要であると感じていた。【心を届ける】【看護師にとっていい患者にさせない】との看護観は本研究の特徴的な結果であった。また、学生は当事者の語りを患者の生の声と捉え、患者の体験に根ざした看護観を培っていたと考えられる。

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