『倫敦塔』における歴史と絵画の融合 : 漱石とポール・ドラローシュ

書誌事項

タイトル別名
  • Harmonization of History and Art in Rondont6 (The Tower of London) : Soseki's Encounter with Paul Delaroche
  • ロンドントウ ニ オケル レキシ ト カイガ ノ ユウゴウ ソウセキ ト ポール ドラローシュ

この論文をさがす

説明

漱石が一高時代からバラ戦争やテユーダー王朝のイングランドに対して、深い関心を寄せていたことからみて、『倫敦塔』は書かれるべくして書かれたといえよう。しかし、もし二年間のロンドン留学中に、ポール・ドラローシュとの出会いがなかったならば、その創作は今見るような形であらわれることは、あり得なかったはずである。ドラローシュの『エドワードの二王子』と『レディ・ジェイン・グレイの処刑』出現の諸事情を探り、漱石のこれらの絵画との出会いの経路をたどるとともに、漱石が歴史的主題と絵画とをいかに巧みに物語の中に融合させたかを論ずる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ