第1章 戦後高等教育の大衆化過程((1) 戦後高等教育の拡大過程,第1部 高等教育大衆化のダイナミックス,学習社会におけるマス高等教育の構造と機能に関する研究)

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抄録

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本章では、第1部での高等教育の大衆化過程のさまざまの変動と要因構造の検討、およびそれを受けて展開される第2部のマス高等教育の構造的検討に先がけて、高等教育変動の基本的な時代区分を検討する。まず第1節においては、戦後の高等教育の量的拡大のプロセスを、機関数、進学者数、進学率などの基本的データによって概観する。第2節では、それぞれの要因の変化を、進学に関わる需給の変化(進学該当年齢人口、学校新設、定員拡充、定員充足・超過入学状況)として整理し、さまざまの時期の量的拡大の要因を要因分解によって特徴づける。さらに、第3節では、供給構造のうち特に地域的配置に注目し、高等教育拡大のプロセスを専門分野別、地域別に整理する。これらを踏まえて、第1部各章で前提とする高等教育の大衆化の基本的な時代区分を提示する。

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