『古語拾遺』の一写本をめぐって

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タイトル別名
  • A Study on a manuscript copy of Kogoshui

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抄録

ここにとりあげるのは、天明二年の年紀を持つ『古語拾遺』の一写本である。これは、現存最古の伝本として知られる嘉禄本からの転写本と考えられる。全体に書写精度は高いが、散見する誤記や誤写の跡から、本書は、書写にあたって、本文漢字を一文字一文字書き写すのではなく、訓読文を念頭に置きつつ書写していったものなのではないか考えられる。また本書の訓点は、原本である嘉禄本の解釈や内容把握に従いながらも、具体的な個々の加点については、書写当時の漢文訓読のそれに従うことによって注されたものであると考えることができる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001337747293056
  • NII論文ID
    120005365758
  • NII書誌ID
    AN10019636
  • ISSN
    09114505
  • Web Site
    https://ouj.repo.nii.ac.jp/records/7512
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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