福井県内のいくつかの地域の地質 その4:越前市吉野瀬川北側(鬼ヶ岳-大虫地域)

書誌事項

タイトル別名
  • フクイ ケンナイ ノ イクツカ ノ チイキ ノ チシツ(ソノ 4)エチゼンシ ヨシノ セ カワキタガワ(キガタケ-ダイチュウ チイキ)
  • Geology of a Few Areas in Fukui Prefecture IV : The North Side of the Yoshinose-gawa River (Area of Mt. Onigadake- Oomushi of Echizen City,Fukui Prefecture)

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抄録

越前市吉野瀬川北側の鬼ヶ岳周辺部-大虫地域における地質を調査した.本地域の層序は,北 側では下位から,古期花崗岩類(晶質石灰岩塊を伴う)―足羽層―濃飛流紋岩類―新期花崗岩類 ―西谷流紋岩類―中新世火砕岩類,そして南側には断層関係で南条山地中生層が分布し,それら を被覆して段丘堆積物が分布する.越前市大虫町や広瀬町に散在する石灰岩塊は,珪質岩と互層 し,古期花崗岩類によって接触変成を受けている.このような石灰岩の特徴は,福井市西天田町 に分布する石炭紀のそれに似ており,その時代は同様に石炭紀であると推測される.また,濃飛 流紋岩類は,本地域では鬼ヶ岳を中心に分布し,火山礫凝灰岩と溶結凝灰岩からなり,その岩相 は非常に多様であることが分かった.

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