日本の環境教育研究の動向についての一考察 -もう一つの環境教育としての「持続可能性のための教育」に注目して-

この論文をさがす

抄録

type:Article

近年、環境教育に関する議論において持続可能性のための教育が注目されつつある。1997年12月にUNESCOとギリシャ政府が主催した会議「環境と社会に関する国際会議 : 持続可能性のための教育とパブリック・アウェアネス」が出したテサロニキ宣言では「環境教育を「持続可能性のための教育」と表現してもかまわないといえる」と唱われた。また、1999年12月には中央環境審議会が答申「これからの環境教育・環境学習-持続可能な社会をめざして」を出した。本稿は、日本・北米・オーストラリアの各環境教育学会発行のジャーナルを比較・分析することにより日本における環境教育研究の近年の動向を概観するものであるが、特に持続可能性のための教育の取扱いという観点に注目する。また、持続可能性のための教育と理科教育との関連性にも触れる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ