公務員の総人件費改革におけるインセンティブ導入の必要性

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タイトル別名
  • コウムイン ノ ソウジンケンヒ カイカク ニ オケル インセンティブ ドウニュウ ノ ヒツヨウセイ
  • Nececity of incentive scheme to improve government organization

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説明

本稿では,「行政改革の重要方針」の閣議決定を受け,公務員の人件費削減に伴う公務員の人事制度,給与体系の改革について検討する。行政活動の効率性を可能な限り維持しつつ,人件費を削減するためには,公務員のインセンティブ設計を適切に行うことが不可欠である。そのため,本稿では,公務員のインセンティブ設計のためのポイントを整理する。

インセンティブはそもそも昇進や退職金等の長期的な側面を含めた給与体系全体で検討すべきものであり,業績給や能力給を導入するだけのものではない。公務員の業務特性を鑑みると,昇進や市場化テストを通じた民間組織との競争といった,より長期的かつ本質的なインセンティブの附与の方が効果的であると考えられる。特に,競争は最大のインセンティブとなる。昇進競争や市場化テストを含む民間組織との競争,人材の流動化による競争促進の環境整備が望ましいことが示される。

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