ワーズワスの『描写スケッチ集』における「フランスへの頓呼」とその改訂

書誌事項

タイトル別名
  • ワーズワス ノ ビョウシャ スケッチ シュウ ニ オケル フランス ヘ ノ トンコ ト ソノ カイテイ
  • Historical Significance of Wordsworth's Descriptive Sketches

この論文をさがす

抄録

英国ロマン派の代表的詩人ワーズワスの最も初期の詩、『描写スケッチ集』の末尾部分に突如現れる「フランスへの頓呼」は、詩人の20歳代初めのフランスとフランス革命についての思いを表明した、数少ないドキュメントの一つである。彼が急進的であった若年期の時代の実情を知る上では、この部分の検証が欠かせない。同時に、この作品が後の時代に何度も改訂され、異なるヴァージョンとして発表される過程で、どのような変質・変貌があり、それらにどのような意味があるか考察を加えることにより、ワーズワスの政治や社会、人間に関する思いがどのように変遷していったかを辿ることができるのではないかと思われる。このような仮説に基づいて『描写スケッチ集』の末尾部分の「フランスへの頓呼」以降を全てのヴァージョンにわたって検証した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ