助動詞と疑問詞の位置

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タイトル別名
  • ジョドウシ ト ギモンシ ノ イチ
  • The Positions of Inflection and Interrogatire

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抄録

本稿は生成文法理論に基づき、助動詞と疑問詞の位置について考察するものである。第I章では、平叙文における助動詞の位置について考察する。その結果、文は助動詞を主要部とする助動詞句であるということ、助動詞を伴わない文にも潜在的な助動詞の位置が存在するということ、be(助)動詞を伴う文において、beは、動詞の場合、助動詞の場合、動詞と助動詞を兼ねる場合の3通りがあるということがわかる。

第II章では、Wh疑問文における疑問詞に位置について考察する。その結果、疑問詞Whomを伴うWh疑問詞において、疑問詞whomは動詞句の補部の位置から補文標識句の指定部の位置に移動するということ、通常のWh疑問文のみならず多重Wh疑問文を派生する場合にも、経済性の原理が関わっているということがわかる。

収録刊行物

  • 自然人間社会

    自然人間社会 54 71-93, 2013-01

    関東学院大学経済学部教養学会

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