英語スピーキングの流暢さと基本周波数 : -上位群と中間群の比較-

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  • エイゴ スピーキング ノ リュウチョウサ ト キホン シュウハスウ : -ジョウイ グン ト チュウカン グン ノ ヒカク-
  • English Speaking Fluency and Fundamental Frequency : A Comparison of Advanced and Intermediate Groups

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近年の英語スピーキングの流暢さの研究では、聞き手が主観的に感じるスピーキングの流暢さにおいて超分節的特徴が重要であるとされていることから、日本人学習者の英語スピーキングの発音上の大きな問題点の一つであると言われる文強勢が流暢さの程度に影響している可能性が考えられる。本研究では、英語母語話者と流暢さの程度の異なる日本人英語学習者の発話に対し、文強勢を構成する主要な音響パラメータである基本周波数・振幅・持続時間について音響分析を行った。そして、英語母語話者による流暢さ評価に基づき上位群・中間群・下位群に分類された日本人学習者の発話うち、上位群と中間群について、グループ間の差異に主に影響していると考えられる基本周波数の特徴について定量的な比較を試みた。その結果、上位群と中間群の基本周波数の正規化分散地は10-12. 5%の範囲で分布が分かれ、基本周波数がある一定の値以上になると、基本周波数の正規化分散値と持続時間の間に負の相関が生じるとともに、2 つのパラメータが互いに補い合うことで流暢さの程度が一定以上に感じられる可能性があることが分かった。

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