程度副詞「ちょっと」をめぐる文体差 : 日本語学習者作文コーパスから見られる傾向

書誌事項

タイトル別名
  • テイド フクシ チョット オ メグル ブンタイサ : ニホンゴ ガクシュウシャ サクブン コーパス カラ ミラレル ケイコウ
  • Stylistic Issues in Use of the Degree Adverb chotto : Patterns of Usage in a Corpus of Writings by Japanese Learners

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説明

低さを表す程度副詞「ちょっと」の類義語には、「少し」「少々」「やや」「多少」などがある。しかし、その文体差の使い分けに関しては、辞書における説明や例文は不十分で、日本語学習者用の作文の教科書においても、分類・解説の用語に異なる点がある。「ちょっと」がレポート・論文では不適切であることは一致していても、その代わりに「少し」「少々」が使えるかについての基準が教科書によって異なっている。そこで、本研究では、低さを表す程度副詞について、作文コーパスから見られる日本語学習者の使用傾向と誤用に対する添削情報を調査した。その結果、学習者による「ちょっと」の使用出現率は初中級レベルが最も高かった。添削時の代替表現は「少し」とするものが最も多かったが「少々」も見られた。また、直されない場合も約半数と多く、添削者の主観により添削のされ方が曖昧であり、その判断基準になるようなジャンル別の用例の必要性が明らかとなった。

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