分散モードチェンジ方式を用いた統合サービストークンリングLAN

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タイトル別名
  • An Integrated Service Token Ring LAN Using Distributed Priority Change Method
  • LANとグループ通信

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説明

リアルタイム性を要求しないノンリアルタイムデータと、音声、映像などのリアルタイム性を要求するリアルタイムデータを統合的に伝送できるマルチメディア統合LANのプロトコルとして、トークンリング方式をべ一スとしたDPC(Distributed Priority Change)方式を提案する。DPCでは、リアルタイムデータのみを伝送できるリアルタイムデータ伝送モードとノンリアルタイムデータのみを伝送できるノンリアルタイムデータ伝送モードという二つのモードを設け、一定周期ごとにリアルタイムデータ伝送モードを繰り返すことでリアルタイムデータ通信の保証をしている。モードの変更は特定のノードが行うのではなく、すべてのノードが各自のタイマを参照して分散的に行う。公平なノンリアルタイムデータ通信は分散的なモードの変更により実現されている。シミュレーションにより、DPCを、特定のノードによりモードを変更するMPC(Multiple priority cycle)とTTP(Timed Token Protocol)のそれぞれと比較した結果、リアルタイムデータの帯域と遅延に対して同じ条件をつけた場合、MPCよりもDPCのほうが少ないオーバヘッドでノンリアルタイムデータ伝送が行われることが示され、負荷の高い状況ではTTPよりもDPCの方が大きなサイズのノンリアルタイムデータを短い時間で伝送できることが示された。

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