遅延認識を用いた手書きユーザインタフェースの基本設計

Bibliographic Information

Other Title
  • A Basic Design of Handwriting User Interface with Lazy Recognition
  • ユーザインタフェース

Search this article

Abstract

本諭文では、表示一体型タブレットを入出カデバイスとして、考えながらの入カ(創造入カ)を念頭においたオンライン手書き入カによる文書作成システムの基本設計について述べる。オンライン手書きによるユーザインタフェースを実現するためには、文字認識技術と同様、そのユーザインタフェース手法が重要である。我々は認知心理学の知見を手書きユーザインタフェースの設計に適用した。創造入力のためには、特別な訓練なしで意識を創作だけに集中できる手書き入力が適している。従来見られるオンライン手書き入力のユーザインタフェースでは、入カを即座に認識する。しかし、これでは、認識結果の確認、誤認識の訂正などにより思考の中断を生じる。筆者らは思考の中断を避けるため、入カパタンを即座には認識しない(または認識結果を表示しない)遅延認識方式を考案した。また、手書きパタンは文字コードなど計算機のコード表現にない多種多様な惰報を持ちうる。そこで手書きパタンを一時的表現とは考えず、手書きパタンをも文書表現とするため、パタンとコードの2つの文書表現形武を採用した、本基本設計により、思考の中断のない入力環境を実現できるほか、システム作成上および手書きパタン処理上の利点が生ずることについて考察し、有効性を議論する。そして、遅延認識方式を採用した原稿用紙型の手書きユーザインタフェースのプロトタイプを紹介する。

Journal

Citations (17)*help

See more

References(19)*help

See more

Keywords

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top