最長径路法を用いた列車運行シミュレーション

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タイトル別名
  • Train Traffic Simulation Using the Longest Path Method
  • 応用システム

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抄録

列車運行管理への自動化技術の導入において 事故等によるダイヤ乱れからの速やかな復旧を図る運転整理は 複雑な組合せ問題であり 定量的評価も難しいため最も自動化が困難な分野である.そのため運転整理における計算機支援方式は シミュレーションをベースとした方式がとられており 緊急時における有効性の点からシミュレーションの効率化が強く要求されている.本論文では まず運転整理における列車運行モデルに対し その制約条件をグラフ表現する方法を示す.そして シミュレーションをグラフ上の最長径路探索として効率的に行う最長径路方式を提案する.また 運転整理では部分的条件変更が繰り返されるという特徴に着目して 変更影響の波及部分のみを求めて最長径路長を更新することにより 実際的観点からいっそう効率化を図ったパラメトリック方式も提案する.これらのグラフ方式では 従来の一般的なイベントシミュレーション方式に比べて 計算時間が大幅に短縮される.また条件変更に対してはグラフの修正で済み 変更矛盾によるデッドロック発生は グラフのサイクルとして発生箇所のみならず原因も速やかに提示できるという利点もある.数値実験によりこれらの方式の有効性を検討する.

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被引用文献 (18)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001337889325696
  • NII論文ID
    110002724133
  • NII書誌ID
    AN00116647
  • ISSN
    18827764
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00015718/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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