第2種スターリング数を用いたランダムパターン法

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  • A Random Pattern Method Using Stirling's Numbers of the Second Kind

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濃淡画像を白黒の2値で表現する方法には大きく分けてディザ法と濃度パターン法がある.これらの方法は 直接テレビカメラから得られるようなタイナミックレンジの広い画像に対し出力画像が白抜けや黒つぶれになりやすく 適当な加工を加えないと鮮明な画像が得られにくい.本論文では 入出力強度特性を非線形とすることを目的とした第2種スターリング数を用いたランダムパターン法について述べる.この方法は 出力1画素("n×n"ピット)のうちγ個を白点とする確率が 試行をm回行ったとき 第2種スターリング数Sm γに比例するように考えられており入力強度対出力強度特性がγ特性に近い形をもっている.したがって この方法はタイナミックレンジの広い画像やγ補正を必要とする画像に対し変換を行うことなく直接適用することができる.最後にマイクロコンピュータによるオンライン画像処理装置を試作し比較的低解像度のディスプレイにより従来の方法と比較実験を行った結果 ランタムパターン法のうち独立確率法や条件付確率法と比較して鮮明な画像が得られ本方法の有効性が認められた.また 最大階調数を50とした本方法の処理時間は独立確率法および条件付確率法の87%程度となり処理速度の向上がみられた.

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