ソフトウェアレビュー/ソフトウェアインスペクションと欠陥予防の現在:6.テストエンジニアが参加するアジャイルインスペクション

書誌事項

タイトル別名
  • テストエンジニアが参加するアジャイルインスペクション
  • テストエンジニア ガ サンカ スル アジャイルインスペクション
  • Trend of Software Reviews, Software Inspections and Defect Prevention:Agile Inspection with Perspective of Testing Engineer

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抄録

アジャイルインスペクション1)は,Tom Gilbが提案したソフトウェアドキュメントインスペクション手法である.サンプリングされた一部のドキュメントを一定時間内に定められた手順に従ってインスペクタが欠陥を指摘し,品質メトリクスを得る.一般的なインスペクションではインスペクタが網羅的に欠陥を指摘し,その指摘をもとに作成者に修正を促すが,アジャイルインスペクションでは,インスペクション,メトリクスによる判定,修正作業を品質基準を満たすまで繰り返す.本稿では,アジャイルインスペクションのインスペクタにテストエンジニアを加えた場合の効果と実施例を述べる.これまでパースペクティブベースドリーディング等の手法において,テストエンジニアの観点による上流インスペクションの効果は確認されているが,アジャイルインスペクションにおいてもその効果を示唆する結果が得られた.具体的には,テストエンジニアの参加により過去のトラブル事例,顧客の実行環境,顧客の想定外の利用方法を踏まえたインスペクションによる潜在的欠陥の早期発見である.

収録刊行物

  • 情報処理

    情報処理 50 (5), 412-417, 2009-05-15

    東京 : 情報処理学会 ; 1960-

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (4)*注記

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