クラウドコンピューティング環境におけるHDD故障率モデルの提案
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説明
本論文では,我々のクラウドコンピューティング環境において,多数のHDDが故障した事例を取り上げ,故障実績を調査した.この故障実績をもとに,HDDの寿命分布を求め,代表的な寿命分布をあてはめた.赤池の情報量基準(AIC)を用い,適合度を評価すると,ワイブル分布(形状母数α=1.508)が最も良くあてはまることが分かった.この結果から,交換用HDDの必要数を推定する手法を提案した.さらに,RAIDコントローラが保持するHDDの状態とHDDの平均寿命について調査した.コマンド中断数,メディア故障数,接続失敗数とHDDの平均寿命に有意な相関関係があり,幾つかの仮定の下で我々のHDDの故障物理が速度過程モデルに従うことが分かった.この結果から,メンテナンス時にHDDの余命を推定し,予防的に交換する手法を提案した.
収録刊行物
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- デジタルプラクティス
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デジタルプラクティス 2 (3), 227-234, 2011-07-15
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001337900629760
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- NII論文ID
- 110009527382
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- NII書誌ID
- AA1245124X
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles