人の気づきに迫る -認知科学,心理学からのアプローチ-:4.デザイン・芸術の気づきを生む人の認知

書誌事項

タイトル別名
  • デザイン・芸術の気づきを生む人の認知
  • デザイン ・ ゲイジュツ ノ キズキ オ ウム ヒト ノ ニンチ
  • Approaching Human Insight and Oversight from the Viewpoints of Cognitive Science and Psychology:4. Cognition of the Creators Who Produce Intuitions and Insight

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抄録

デザイン・芸術は,我々に作品との「対話」の機会と,対話経験を通じた変化を与えてくれる.それが何を生み出すのか?という問いに対し「気づき - それも度の深いもの」と答えたい.本稿は,広く「創造性」の観点で,デザイン・芸術を検討する.知ること・行為・自分のあり方の三層で問いかけることで,生命や人間を再認識することが,芸術で行われているのではないだろうか.ここでは,もやもや感が大事だろう.では,デザインは何か?ここでは,もっと明瞭な対話が生じる.デザインという思考が,個人と社会とのかかわりや,結びつけたいという欲求,機能や相互作用を通して仮説生成に至る過程であることを説明する.最後に,芸術もデザインも,その良し悪しは他者が決定しているが,本来は内側から規定される性質であることを問題提起し,社会の質を示す指標だと括る.

収録刊行物

  • 情報処理

    情報処理 58 (4), 295-299, 2017-03-15

    東京 : 情報処理学会 ; 1960-

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