明治期の唱歌における子守唄

書誌事項

タイトル別名
  • メイジ キ ノ ショウカ ニ オケル コモリウタ
  • The Lullaby in the School Songs in the Meiji Era

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抄録

明治以来の教科書において、子守唄はどのように扱われてきたのだろうか。昭和16年に発行された国定教科書『ウタノホン』には、「コモリウタ」というタイトルで「江戸の子守唄」が掲載されている。明治5年の学制発布以来、試行錯誤しながら多くの教科書が出版されてきた。その中で、子守唄がどのように扱われてきたのか、ということを本論文では考察していく。教科書には、国家が子どもをどのように育てたいか、日本の国民としてどのような考えを持ってほしいか、という意図が反映されている。本来子守唄は、赤ん坊がはじめて耳にする歌である。その歌をどのように扱ってきたか、ということを教科書における掲載という点から考察を加える。そもそも子守唄をどのようにみなしてきたか、また日本古来の子守唄と西洋から伝えられた子守唄との扱いに相違点が見られるのか、さらに、新たに作られた子守唄には、どのような意図が含まれているのか、ということに留意していく。

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