業種別の環境会計情報の開示モデルとは何か(電力業のケース)

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タイトル別名
  • What is the Disclosure Model for Environmental Accounting Information in Each Industry? (The Case of The Electric Power Industry)
  • ギョウシュベツ ノ カンキョウ カイケイ ジョウホウ ノ カイジ モデル トワ ナニ カ : デンリョクギョウ ノ ケース

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抄録

本稿では、電力業における外部環境会計の情報開示モデルを提示した。東日本大震災以降、電力会社の環境負荷情報は重要性を増している。ここでは電力会社の環境会計情報を4つのモデルで表示した。第1に環境会計情報開示モデルである。その構成は(1)環境負荷、(2)環境保全コスト、(3)環境成果である。(1)は資源投入量と排出量の情報で、(2)は環境保全の投資と費用額、そして(3)は電力の発電・送電・販売量を開示している。第2が環境保全効果で地球環境保全と地域環境保全および循環型社会構築に区分し、物量情報で開示した。そして第3に環境保全対策に伴う経済効果を開示している。更に第4に附属明細表として原発の放射性物質と放射性廃棄物関連データのモデルを提示した。この放射性物質の情報は、原発常設の電力会社には必須のデータである。これら4モデルを開示することで多くの利害関係者に有用な情報開示になることを期待する。

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