著明な白血球増加と肺水腫を合併し、ステロイド、白血球除去、血漿交換などにより救命しえた重症型アルコール性肝炎の1例

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抄録

42 歳,女性.22 歳時からエタノール換算で一日平均60 〜120g の常習飲酒あり.来院1ヶ月前 から腹痛,嘔吐,食欲不振あり,また腹部膨満も強くなったため近医受診.肝障害と黄疸を指摘され 当院紹介となった.著明な白血球増加とビリルビン高値,プロトロンビン時間延長あり,胸腹水も 伴った重症型アルコール性肝炎と診断した.経過中に肺水腫を合併し,ステロイド,血漿交換,血 球除去療法,などに加えウリナスタチン,シベレスタット,抗生剤,利尿剤などの治療を併用し100 日後に軽快退院となった貴重な症例であり報告する.

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