野菜類の脂質成分に関する研究(第22報) : ニンニクおよびラッキョウの脂質について

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タイトル別名
  • A Study of Vegetable Llpids(Part 22) : Lipids of Allium sativum L. and Allium bakeri REGEL

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ニンニクおよびラッキョウはユリ科に属するネギ類で,地下に肥厚したリン(鱗)茎があり,普通リン茎をたべるが,幼葉も利用されることがある。ニンニクには葉茎全体に強い臭気がある。ニンニクは新鮮物中水分60.3%,糖質28.7%,たんぱく質8.4%,脂質0.1%である。糖質の大部分はイヌリンに似た水溶性フラクタンの一種(スコロドース)である。ニンニクの臭気と辛味はおもに硫化アリル類で,生ニンニクには配糖体として含まれる。生ニンニク汁液にはこれを分解する酵素があって,これによる分解で辛味と臭気を生じる。また硫化アリルは強い殺菌作用をもつといわれている。ニンニク中のアリイン(S-アリルシステインスルホキシド)はニンニクをすりつぶすと酵素(アリイナーゼ)によってアリシンになり,これにビタミンB1が結合するとアリチアミンになる。これはB1と同等の生理作用をもち,しかも吸収性,持続性が著しくよいといわれている。ラッキョウは新鮮物中水分86.2%,糖質12.6%,たんぱく質0.6%,脂質0.1%である。糖質の大部分はスコロドースである。 著者は生のニンニクおよびラッキョウからクロロホルム・メタノール混液で脂質を抽出し,その脂質成分について調査したので報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001338027058816
  • NII論文ID
    110001166267
  • NII書誌ID
    AN00221925
  • ISSN
    03855309
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1351/00004073/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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