ウニの性決定に関するRNaseの役割
書誌事項
- タイトル別名
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- Some relationship between the sex of sea urchin and the ribonuclease
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説明
一般にウニは成熟期に入る前,つまり未成熟期ではオスとメスの区別ができない。その時期の精巣のRNase活性を測っても常に一定の活性値を示している。そこで,バフンウニおよびムラサキウニの一年間においてオスとメスおよび未成熟の精巣のRNase活性をpH 5.0で比較したところ,バフンウニでは未成熟期の平均比活性が7.35 units/mgであったものがメスでは62.79 units/mg と急激に上昇し,オスでは1.90 units/mg と減少した。この現象はムラサキウニにおいても観察された。そしてこの変化は成熟期に入る1ヵ月前ぐらいから起こり,また未成熟期へと変化していく。この変化するRNaseは至適pHや基質特異性や温度安定性などから RNase T2タイプの酵素であることがわかった。そして,この酵素がウニの性の決定に何らかの影響を及ぼすものと考えられる。
収録刊行物
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- 麻布大学雑誌
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麻布大学雑誌 17/18 224-230, 2009-03-31
麻布大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338029185664
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- NII書誌ID
- AA11561468
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- ISSN
- 13465880
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB