言葉の力の育ちに関する保育者の意識について(3) : 各年齢への期待・活動及び援助

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation into Japanese Early Childhood Care and Education Professionals’ Consciousness of Language Development in Children (3) : Influence of verbal communications skills on children’s lives
  • 言葉の力の育ちに関する保育者の意識について(3)言葉の力が生活に及ぼす影響
  • コトバ ノ チカラ ノ ソダチ ニ カンスル ホイクシャ ノ イシキ ニ ツイテ(3)コトバ ノ チカラ ガ セイカツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

保育者が子どもの言葉の力の育ちについてどのようにとらえ、またどのような援助を意図しているのかを明らかにすることを目的として、半構造化面接調査を行った。その調査内容のうち、言葉の力の育ちが、現在の園生活や未来の生活にどのような影響を及ぼすと保育者がとらえているかについて分析・考察を行った。その結果、園生活で言葉の力がある子どもは、コミュニケーションが成立しやすく、様々な人と関わり、その中で興味・関心の幅、体験が広がると捉えていることがみえてきた。また、子どもたち同士の中で、リーダー的な役割をとる体験を重ねていることや、遊びの中心になることで、遊びの満足度が高いのではないかと捉えている傾向がみられた。さらに、やりたいことや自分のアイデアが言葉で表現されることで、保育者の援助がなされやすくなり、その子ども自身がやりたかった遊びができたり、アイデアが形になっていく体験がなされやすいと捉えている保育者もみられた。未来の生活への影響として、保育者は話せた方が社会に出たときにコミュニケーションがとれる、学校生活への適応において大切な力となるとの捉えをしていたが、全体としては漠然とした内容となっていた。

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