受動的対処事態における自発的笑いの生理心理学的効果

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タイトル別名
  • The psychophysiological effects of spontaneous laughter in a passive coping situation
  • ジュドウテキ タイショ ジタイ ニ オケル ジハツテキ ワライ ノ セイリ シンリガクテキ コウカ

説明

【目的】近年、遊戯的笑いのようなポジティブな情動が、ストレス状況において神経内分泌系反応を改善すると示唆されている。さらに、自発的笑いは、身体的・心理的健康に寄与すると示唆されている。たとえば Berk et al.（1989）は、NK細胞と笑いとの関連性について、遊戯的な笑いが、血清中のコルチゾール、ドーパミン、エンドロフィン、成長ホルモンを低下させると報告している。これらの生化学的変化は、神経内分泌反応とストレスホルモン応答が一致していることを示している。本研究では、受動的対処ストレス課題に先行する笑いビデオによる自発的笑いの心臓血管系反応および自律神経系反応への効果を検討する。 【方法】30名の大学生笑い映像を呈示する映像条件（n=15）とホワイト画面を呈示する統制条件（n=15）にランダムに割り当てた。実験セッション中、心拍（HR）、収縮期血圧（SBP）、拡張期血圧（DBP）、心拍変動における低周波成分（LF）、高周波成分（HF）、LF/HF比、圧受容体反射（BRS）を測定した。 【結果と考察】笑い映像提示期おいて、交感神経系と交感神経系の共亢進が生じ、受動的対処ストレス課題期では、そのストレス反応が抑制された。笑いやユーモアのポジティブ感情を繰り返し経験することにより、交感神経系の抑制あるいは副交感神経系の活性化を生じさせ、抑うつ状態を低下させる可能性を示唆している。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001338039262080
  • NII論文ID
    120006592321
  • ISSN
    03882152
  • Web Site
    https://bunkyo.repo.nii.ac.jp/records/7378
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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